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夜間監視用の防犯カメラを検討するとき、よく比較されるのが「赤外線カメラ」と「夜間カラー対応カメラ」です。
これまで夜間監視の主流は赤外線でしたが、近年は暗所でもカラー映像を確保しやすい新しい方式が注目されています。そのひとつが、Dahuaが展開する WizColor 技術です。WizColorは、AI-ISP・大きな画素サイズセンサー・F1.0の大口径レンズを組み合わせ、夜間でも色を残した鮮明な映像を得やすくする設計が特徴です。
本記事では、WizColorと赤外線カメラの違い、どのような現場で実用性が高いのか、選定時に見るべきポイントを分かりやすく解説します。
WizColorは、Dahuaが2024年9月に打ち出した夜間カラー監視技術です。公式情報では、AI-ISP・大きな画素サイズセンサー・F1.0大口径レンズを組み合わせることで、夜間でも色付きの映像を保ちやすくし、細部の再現やモーションブレ低減を狙った技術と説明されています。
一般的な低照度カメラとの違いは、単に「明るく見せる」だけではなく、
という点にあります。
また、製品によっては4MP、6MP、8MPなど複数解像度のラインアップがあり、IP67対応や人物・車両分類などを備えたモデルも確認できます。
赤外線カメラは、暗くなると赤外線LEDを使って被写体を照らし、夜間映像を確保します。
この方式は夜でも見えるという強みがありますが、一般的には白黒映像になりやすいため、服の色・車の色・看板色などの情報は読み取りにくくなります。
一方、WizColorは公式に、夜間でもvibrant colors(鮮やかな色)を保ちやすいと案内されています。つまり、「見えるかどうか」だけでなく、何色だったかまで把握しやすいことが大きな違いです。
赤外線カメラは、ガラス・白壁・ナンバープレート・雨粒・霧などの条件によっては、赤外線の反射や白飛びで見づらくなることがあります。
これに対しWizColorは、F1.0大口径や大きな画素サイズ、AI-ISPによる低照度画質最適化を前提としているため、“光を集めてカラーで見る”方向の思想が強い技術です。
Dahua公式では、WizColorは低照度下での細部保持やノイズ低減、モーションブレ低減を打ち出しています。
そのため、夜間に
を確認したい現場では、赤外線より有利になるケースがあります。
夜間の駐車場では、当て逃げや車上荒らしの記録において、
「車が映っている」だけでは不十分なことがあります。
必要なのは、
まで把握できることです。
このような場面では、夜間でもカラー情報を残しやすいWizColorの実用性が高いと言えます。特にDahuaは、WizColor製品で低照度下の車両・人物分類や4K相当の高解像度展開も進めています。 ([Dahua Technology][4])
夜間営業店舗や無人店舗では、人物の出入りを確認する際に服装色や持ち物の色が重要になることがあります。
赤外線の白黒映像では識別しづらい情報も、カラーで残っていれば追跡しやすくなります。
搬入口や荷捌き場では、車両・作業服・パレット・資材の識別に色情報が役立つ場面があります。
広い現場で「何がどこにあったか」を確認したい場合、白黒よりカラーの方が状況把握しやすいことは少なくありません。
戸建てや高齢者施設、園施設などでも、夜間の不審者確認において
「黒っぽい服」「赤い上着」「白い車」といった情報は非常に有効です。
実用上、この違いは大きいです。
ここは少し冷静に見る必要があります。
“夜間カラー=常に上位互換”ではありません。
WizColorは低照度に強い設計ですが、カラー監視は基本的にある程度の光環境がある方が有利です。
製品によっては暖色ライト内蔵モデルもありますが、現場が完全に真っ暗で補助光も使えない場合、赤外線方式の方が扱いやすいケースもあります。実際、WizColor製品群の一部には内蔵ウォームライトや可視距離の記載があります。
赤外線は可視光をあまり使わないため、監視の存在感を抑えたい場合に向くことがあります。
一方、夜間カラー系は補助光を使う構成だと、現場によっては“照らしている感”が出ることがあります。
最低限「夜に白黒でも確認できればよい」のであれば、赤外線カメラの方が導入しやすいケースもあります。
つまり、何を識別したいかが選定の分かれ目です。
「白い軽自動車」「青いシャツ」「赤いバッグ」といった情報は、
実際のトラブル対応で非常に重要です。
WizColorはそこに強みがあります。
公式には、AI-ISPによるノイズ処理や細部保持、モーションブレ低減が訴求されています。
夜間に動く人物や車両を扱う現場では、この差が現場運用に効いてきます。
WizColorは4K展開や8MPモデルもあり、
「カラーで見える」だけでなく「拡大しても細部を保ちやすい」方向に強化されています。
夜間の詳細確認を重視する現場では、ここが実務上の価値になります
街灯、看板灯、施設照明など、夜間にどれだけ光があるかを確認します。
カラー監視の実力は現場照度に左右されやすいためです。
人物特定、車両特定、クレーム対応などで色情報が重要なら、WizColorの価値は高くなります。
内蔵ウォームライトの有無、照射距離、周囲環境への影響を確認します。
住宅地や対向建物がある場合は、眩しさや光害への配慮も必要です。
2MP、4MP、6MP、8MPなど複数モデルがあるため、
「広く見る」のか「遠くを細かく見る」のかを明確にして選定することが重要です。
人物・車両分類や侵入検知を併用すると、夜間監視の運用効率がさらに上がります。WizColor搭載機の一部には、こうしたAI分類機能が実装されています。
赤外線カメラは、夜でも確実に見えるという点で今も有効です。
一方で、WizColorは 「夜でもカラーで状況を把握したい」
というニーズに対して、より実用的な選択肢になっています。
特に、
といったケースでは、WizColorの強みが出やすくなります。
2026年3月時点で確認できる公式情報では、WizColorはAI-ISP・大画素サイズセンサー・F1.0レンズを核に、低照度下でのカラー描写と細部保持を重視した技術として展開されています。
夜間監視で本当に必要なのが
「見えること」なのか、
それとも「色まで分かること」なのか。
その違いを整理すると、導入すべきカメラの方向性が見えてきます。
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