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製造業における防犯カメラは、「不審者対策」「事故・トラブルの可視化」「安全管理」「工程品質の記録」など、多面的な役割を担っています。特に広い敷地を持つ工場では、死角の発生が大きな課題となるため、レイアウト設計が導入の成否を左右します。本記事では、工場の特性を踏まえたカメラ配置の考え方と、実際の成功事例を分かりやすく解説いたします。
工場は敷地が広く、柱・棚・機械設備など視界を遮る構造が多いため、一般的なオフィスや店舗以上に死角が生まれやすい環境です。
また、以下のようなリスクを抱えています。
これらを防ぐには、レイアウト段階で「どこに死角が生まれやすいか」を可視化し、最適な配置を行うことが不可欠です。
工場向け防犯カメラの設計では、以下の3点が重要になります。
フォークリフトや作業者の往来が多いエリアは、事故やトラブルの発生率が高い傾向にあります。 交差点・曲がり角・出入口は広角カメラで俯瞰し、状況把握を容易にします。
1台だけで広範囲をカバーするのではなく、
というように役割分担することで死角が大幅に減少します。
侵入経路を「入口→外周→搬入口→倉庫」まで連続して撮影することで、 不審者の動きを追跡しやすくなります。
ここでは、実際の工場でのレイアウト改善事例をもとに、どのように死角を解消したのかを紹介します。
食品メーカーの工場では、フォークリフトと作業者の動線が重なり、 ヒヤリ・ハットが頻発していました。
動線が一目で分かるようになり、フォークリフトの運転者が周囲を意識する習慣が向上。 ヒヤリ・ハット件数が導入前の1/4まで減少しました。
夜間に無人となる工場のため、外周フェンスからの侵入が不安視されていました。
夜間でも鮮明なカラー映像が取れるようになり、 「人だけを識別して通知」できることで誤報がほぼゼロに。 工場長の夜間対応が大幅に軽減されました。
工程全体の記録性が向上し、 「このタイミングで不具合が発生した」と即座に把握できるように。 品質クレーム処理のリードタイムが半分になりました。
粉塵・湿度・薬品など、工場ならではの環境に対応したカメラを選定します。
作業者の動きや機械操作を明瞭に記録するため、500万画素以上が推奨です。
死角を生まないためには、複数の画角を組み合わせることが不可欠です。
「人物だけ」「車両だけ」で検知できるため、工場の警備に最適です。
電源工事が不要となり、配線コストと施工時間を抑えられます。
防犯カメラは「台数を増やす=安心」ではなく、
「どこをどう撮るべきか設計すること」で、大きく効果が変わります。
工場では特に、
を重点的にカバーすることで、死角ゼロの環境が実現します。
正しい機種選定とレイアウト設計、そして定期的な点検により、
事故防止・品質向上・防犯性の向上を同時に達成できます。
工場の安全と信頼を守るためにも、最適なカメラ計画を進めていきましょう。
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