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防犯カメラ

防犯カメラの設置工事

防犯カメラの設置では、カメラ本体を取り付けるだけでなく、設置場所の決定、配線、録画機の設置、ネットワーク設定、画角調整、録画確認など、複数の工程が必要になります。

 

同じ防犯カメラを使用しても、設置する位置や高さ、画角、配線方法によって、実際に確認できる映像は変わります。

 

そのため、防犯カメラを導入する際には、

  • 何を撮影したいのか
  • どの範囲を確認したいのか
  • どの程度の画質が必要なのか
  • どこに映像を保存するのか
  • 何日程度録画を残したいのか
  • どこから映像を確認したいのか

といった条件を整理したうえで、設置方法を決めることが重要です。

 

このページでは、防犯カメラ設置工事の一般的な流れ、工事内容、配線方法、費用を左右する要素、設置時の注意点について解説します。

防犯カメラの設置工事とは

防犯カメラの設置工事とは、カメラを壁や天井などに取り付ける作業だけを指すものではありません。

 

システムによって異なりますが、一般的には次のような作業が含まれます。

  • 設置場所の確認
  • カメラ位置の決定
  • カメラ本体の取付け
  • 電源・通信ケーブルの配線
  • 録画機の設置
  • HDDなど記録媒体の設定
  • ネットワーク機器との接続
  • スマートフォンやパソコンからの閲覧設定
  • カメラの向き・画角調整
  • 夜間映像の確認
  • 録画設定
  • 録画・再生確認

防犯カメラは「映像を映す」だけでなく、「必要な映像を記録し、必要なときに確認できる状態」にするところまで考える必要があります。

防犯カメラ設置工事の一般的な流れ

設置工事は、いきなりカメラを取り付けるのではなく、設置目的や建物の状態を確認しながら進めます。

1.設置目的を整理する

最初に、防犯カメラを設置する目的を明確にします。

たとえば、

  • 不審者の侵入を確認したい
  • 店舗の万引きを抑止・確認したい
  • 駐車場の当て逃げを確認したい
  • 工場内の安全管理に利用したい
  • 建物への出入りを記録したい
  • 事故発生時の状況を確認したい
  • 施設内の見守りに活用したい

など、目的によって適した設置位置やカメラの性能が変わります。

 

「防犯カメラを付けたい」という段階から一歩進めて、「何を映像として残したいのか」を整理することが設置計画の出発点になります。

2.設置場所を確認する

次に、実際にカメラを設置する場所を確認します。防犯カメラは、取り付けられる場所ならどこでもよいわけではありません。

 

確認する項目には、

  • 撮影対象
  • 撮影距離
  • カメラの高さ
  • 画角
  • 死角
  • 夜間の明るさ
  • 逆光の有無
  • 電源の位置
  • 配線経路
  • 録画機を置く場所
  • ネットワーク環境

などがあります。

 

特に屋外では、昼間と夜間で照明環境が大きく変わる場合があります。昼間は問題なく撮影できても、夜間には人物や車両を確認しにくくなる可能性があるため、設置環境に応じたカメラ選びが必要です。

 

 

・夜間カラー撮影とは?暗所でも鮮明に映る仕組み

夜間カラー撮影はこちら

3.必要なカメラ台数と配置を決める

設置目的と撮影範囲から、必要なカメラ台数を検討します。

 

防犯カメラは、台数を増やせば必ず死角がなくなるわけではありません。1台のカメラで広い範囲を撮影すると、一人ひとりや物体が小さく映る場合があります。

一方、特定の出入口やレジ、車両などを詳しく確認したい場合には、撮影対象を絞った配置が必要になる場合があります。

 

そのため、

「広い範囲の状況を把握するカメラ」と

「人物や車両などを詳しく確認するカメラ」

を分けて考えることもあります。

 

 

・防犯カメラは何台必要?設置台数と配置の考え方

設置台数と配置の考え方はこちら

防犯カメラの主な設置場所

防犯カメラは、目的によってさまざまな場所に設置されます。代表的な設置場所には次のようなものがあります。

建物の出入口

人の出入りを確認するための重要なポイントです。撮影範囲を広げすぎると人物が小さく映ることがあるため、目的に応じた画角設定が必要です。

店舗の売場

万引きやトラブル確認などを目的として設置されます。棚や什器によって死角が生じることがあるため、店舗レイアウトを考慮して配置します。

レジ周辺

会計時のトラブル確認などを目的として設置されることがあります。広範囲を撮影するカメラとは別に、レジ周辺を確認しやすい位置を検討することがあります。

駐車場

当て逃げ、車上荒らし、不審者などの確認を目的として設置されます。駐車場全体を見るカメラと、出入口や車両を確認するカメラでは、求められる撮影範囲が異なります。

 

 

・駐車場の防犯カメラ設置|当て逃げ・車上荒らし対策

駐車場の防犯カメラ設置はこちら

工場・倉庫

工場では盗難対策のほか、安全管理、作業状況、搬入口、資材置き場などの確認を目的として設置される場合があります。

 

 

・工場の防犯カメラ導入ガイド|安全管理と盗難対策

工場の防犯カメラ導入ガイドはこちら

防犯カメラの配線方法

防犯カメラを設置する際には、映像データを送るための通信経路と、カメラを動作させるための電源を確保する必要があります。

使用するカメラシステムによって配線方法は異なります。

LANケーブルを利用する方法

ネットワークカメラでは、LANケーブルを使用してカメラとネットワーク機器を接続する方式があります。

 

LAN配線では、カメラから録画機やネットワーク機器までの配線経路を確保します。壁や天井内部を通す場合もあれば、配線モールや配管などを利用して配線する場合もあります。

 

建物の構造によって工事方法は変わります。

PoEを利用する方法

PoEは、LANケーブルを利用してデータ通信と電力供給を行う方式です。対応するカメラやネットワーク機器を使用することで、カメラ側に別途電源を確保する必要がない構成にできる場合があります。

 

ただし、すべての機器がPoEに対応しているわけではなく、機器の仕様や必要な電力などを確認する必要があります。

 

 

・PoE配線とは?防犯カメラ設置でのメリット・注意点

PoE配線はこちら

同軸ケーブルを使用する方法

システムによっては、同軸ケーブルを利用してカメラ映像を録画機へ送る方式もあります。既存設備の入れ替えでは、現在使用している配線の状態や、新しい機器との互換性を確認したうえで、配線を再利用できるか判断します。

 

既存配線があるからといって必ずそのまま使用できるとは限らないため、機器変更時には確認が必要です。

無線接続を利用する場合

無線通信を利用するカメラもあります。ただし、無線で映像を送信する場合でも、カメラ本体への電源供給が必要になることがあります。

 

また、

  • 建物の構造
  • 電波状況
  • 通信距離
  • 周囲の無線環境

などによって通信状態が変わるため、設置環境を確認する必要があります。

「無線だから配線工事が一切不要」とは限らない点に注意が必要です。

録画機の設置と設定

防犯カメラで撮影した映像を保存する場合は、録画方法を決めます。録画機を使用する構成では、カメラから送られてきた映像をNVRなどに保存します。

 

録画機を設置する際には、

  • カメラ台数
  • HDDなどの記録容量
  • 画質
  • フレームレート
  • 録画方式
  • 保存期間

などを考慮して設定します。

 

高画質で長期間保存するほど、必要な保存容量も増えます。そのため、「高画質にしたい」「長期間残したい」という条件だけを別々に考えるのではなく、カメラ台数と記録容量を含めて検討します。

 

 

・防犯カメラの録画保存期間|何日残すべき?

録画保存期間はこちら

クラウド録画を利用する場合

録画機を設置せず、インターネットを利用して映像をクラウド側に保存する方式もあります。

 

クラウド録画を利用する場合は、

  • インターネット回線
  • 通信環境
  • カメラ台数
  • 保存期間
  • 月額費用
  • 遠隔閲覧方法

などを確認する必要があります。

 

録画機方式とクラウド方式は、どちらか一方がすべての用途に適しているわけではありません。使用環境や運用方法によって選択します。

 

 

・クラウド録画とは?メリット・デメリットを解説

クラウド録画とは?メリット・デメリットを解説はこちら

 

・クラウド録画と録画機の違い|どちらを選ぶべき?

クラウド録画と録画機の違いはこちら

カメラの画角を調整する

カメラを取り付けた後は、実際の映像を確認しながら撮影方向や画角を調整します。確認したい対象が映像内に入っていても、対象が小さすぎると必要な情報を確認できない場合があります。

 

そのため、

  • どこから人が入ってくるのか
  • どこを通るのか
  • どの範囲を確認するのか
  • 人物の顔まで確認したいのか
  • 車両全体を見るのか
  • ナンバーを確認したいのか

など、撮影目的に応じて調整します。

 

 

・防犯カメラの画素数・解像度の選び方|4Kは必要?

画素数・解像度の選び方はこちら

設置後に録画・再生を確認する

設置工事の最後には、映像が表示されていることだけでなく、実際に録画されているかを確認することが重要です。

 

確認項目には、

  • すべてのカメラが映っているか
  • 映像が録画されているか
  • 過去映像を再生できるか
  • 日時が正しく設定されているか
  • 必要な画角になっているか
  • 夜間でも必要な映像が確認できるか
  • 遠隔閲覧を利用する場合は接続できるか

などがあります。

 

防犯カメラは、トラブルが発生したときに初めて録画映像を確認することもあります。必要なときに映像が残っていないという状態を避けるためにも、設置時だけでなく導入後も定期的な確認が必要です。

 

 

・防犯カメラが録画されない原因と対処法

録画されない原因と対処法はこちら

防犯カメラ設置工事の費用は何で決まる?

防犯カメラの設置工事費用は、カメラの台数だけで決まるものではありません。主に次のような条件によって変わります。

カメラの台数

設置するカメラが増えれば、本体だけでなく取付け作業や配線も増えるため、工事内容が変わります。

配線距離

カメラと録画機・ネットワーク機器の距離が長い場合は、必要となるケーブルや配線作業が増えます。

建物の構造

木造、鉄骨、RCなど建物の構造や、天井裏・壁内に配線できるかどうかによって工事内容が変わります。

屋内・屋外

屋外では、設置環境に応じて防水性や配線の保護などを考慮する必要があります。

設置する高さ

高い位置に設置する場合は、通常の脚立だけでは対応できない場合があります。作業環境によって必要な施工方法が変わります。

録画機・ネットワーク設定

録画機の設置、ネットワーク接続、遠隔閲覧設定などを行う場合は、その内容も設置作業に含まれます。

防犯カメラ設置費用の主な内訳

防犯カメラの導入費用は、一般的に次のような項目によって構成されます。

 

項目 内容
カメラ本体 防犯カメラそのものの費用
録画機 NVRなど映像を保存する機器
記録媒体 HDDなど録画データを保存するための機器
ネットワーク機器 PoEスイッチなど必要に応じて使用する機器
配線材料 LANケーブル、配管、モールなど
カメラ取付け 壁・天井などへの設置作業
配線工事 カメラと録画機などを接続するための工事
設定作業 録画・ネットワーク・閲覧などの設定
その他 高所作業や特殊な施工が必要な場合など

 

このため、インターネット上で表示されている「カメラ1台○円」といった価格だけでは、実際の導入総額を判断しにくい場合があります。

 

 

・防犯カメラの設置費用はいくら?相場と内訳を解説

設置費用の目安はこちら

 

・防犯カメラの価格相場|機種別・用途別に解説

価格相場はこちら

防犯カメラ設置で注意したいポイント

カメラの台数だけで決めない

同じ4台でも、どこへ配置するかによって確認できる映像は大きく変わります。台数よりも、目的に応じて必要な場所をカバーできているかを確認することが重要です。

昼間だけで判断しない

屋外や駐車場などでは、昼と夜で撮影条件が大きく変わります。夜間にも撮影が必要な場所では、暗所性能や照明環境も確認します。

録画保存期間を確認する

映像が撮影できても、必要な時点まで映像が保存されていなければ確認できません。保存したい期間を先に決め、必要な記録容量を検討します。

配線経路を確認する

カメラを希望する位置に設置できても、そこまで適切に配線できるとは限りません。建物構造と配線経路をあわせて確認することが重要です。

将来の増設も考える

今後カメラを追加する可能性がある場合は、録画機やネットワーク機器の接続可能台数なども確認しておくと、増設時に構成を検討しやすくなります。

設置業者を選ぶ際に確認したいこと

防犯カメラの設置を業者へ依頼する場合は、機器価格だけで比較するのではなく、提案内容や施工内容も確認します。

 

確認したいポイントには次のようなものがあります。

  • 設置目的を確認しているか
  • カメラの配置について説明があるか
  • 撮影範囲を考慮しているか
  • 配線方法が明確になっているか
  • 見積りに含まれる工事範囲が分かるか
  • 録画方法について説明があるか
  • 設置後の確認方法が明確か
  • 故障時の対応について確認できるか
  • 保証やメンテナンスの内容を確認できるか

 

特に見積りを比較する場合は、総額だけではなく「どこまでの作業が含まれているか」を確認することが重要です。

防犯カメラ設置後も定期的な確認が必要

防犯カメラは、設置後も長期間使用する設備です。

使用しているうちに、

  • レンズが汚れる
  • カメラの向きが変わる
  • HDDが劣化する
  • 録画が停止する
  • ネットワーク接続に問題が起きる

などのトラブルが発生する可能性があります。

そのため、定期的に映像や録画状態を確認することが重要です。

 

 

・防犯カメラの保守・メンテナンスサービス

保守・メンテナンスサービスはこちら

 

・防犯カメラのトラブル対処ガイド

トラブル対処ガイドはこちら

防犯カメラ設置を検討するときのチェック項目

設置工事を検討する際は、次の項目を整理しておくと計画を立てやすくなります。

 

  • 1. 防犯カメラを設置する目的
  • 2. 撮影したい場所
  • 3. 撮影したい対象
  • 4. 必要なカメラ台数
  • 5. 屋内・屋外のどちらか
  • 6. 夜間撮影が必要か
  • 7. 必要な画質
  • 8. 録画保存期間
  • 9. 録画機を設置する場所
  • 10. インターネット接続の有無
  • 11. 遠隔閲覧が必要か
  • 12. 配線経路を確保できるか
  • 13. 将来増設する可能性があるか
  • 14. 導入後の保守をどのように行うか

 

最初からすべてを決める必要はありませんが、「何を撮影し、どのように映像を利用するのか」を明確にしておくと、必要な機器や設置方法を検討しやすくなります。

関連情報

防犯カメラの設置工事は、カメラ本体だけでなく、台数、画質、配線、録画方法、保存期間などと関連しています。

さらに詳しく確認したい内容に合わせて、以下のページをご覧ください。

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・防犯カメラのサービス一覧|販売・レンタル・設置・保守

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・防犯カメラの設置費用はいくら?相場と内訳を解説

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配線方法を確認する

・PoE配線とは?防犯カメラ設置でのメリット・注意点

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