防犯カメラ
盗難対策に効果的な防犯カメラ
工場、倉庫、店舗、オフィス、駐輪場などでは、商品、資材、工具、備品、自転車などの盗難が発生する可能性があります。
盗難対策として防犯カメラを導入する場合、盗まれる可能性のある物だけを撮影すればよいわけではありません。
重要なのは、
- どこから人が入るのか
- どの場所を通るのか
- どこに盗難対象物があるのか
- どこから持ち出される可能性があるのか
- 夜間も確認する必要があるのか
- どの程度まで人物を確認したいのか
といった動線まで考えて設置することです。
このページでは、盗難対策として防犯カメラを導入する際の設置場所、機種・機能の選び方、カメラ台数、夜間撮影、録画保存、運用方法について解説します。
盗難対策で防犯カメラを設置する主な目的
盗難対策における防犯カメラの役割は、大きく分けると次のようになります。
- 盗難行為への抑止
- 不審な人物の確認
- 侵入経路の確認
- 物品の持ち出し状況の確認
- 発生日時の確認
- 発生後の状況確認
- 夜間・休日の監視
カメラを設置していることが分かるようにすることで、犯罪行為への一定の抑止につながることも考えられます。
一方、防犯カメラだけですべての盗難を防げるわけではありません。施錠、入退室管理、照明、警備などと組み合わせることが重要です。
盗難対策では「盗まれる物」だけを撮影しない
盗難対策でよくある考え方が、「高価な物が置いてある場所へカメラを向ける」という方法です。
もちろん、保管場所を撮影することは重要です。
しかし、盗難が起きた場合には、
- 誰が入ったのか
- どこから入ったのか
- どのルートを通ったのか
- 何を持っていたのか
- どこから出たのか
といった情報も必要になる場合があります。
そのため、
侵入口 → 移動経路 → 保管場所 → 搬出経路
という流れでカメラ配置を考えることが重要です。
盗難が発生しやすい場所から設置場所を考える
盗難対策のカメラ位置は、施設によって異なります。代表的な設置場所を確認します。
出入口
人物が必ず通る場所です。
建物内だけでなく、
- 正面入口
- 通用口
- 裏口
- 搬入口
など、複数の出入口がある場合は確認します。
商品・資材の保管場所
盗難対象となる物品が置かれている場所です。
たとえば、
- 商品棚
- 倉庫
- 資材置き場
- 工具保管場所
- 高額商品コーナー
- 備品置場
などがあります。
搬入口・荷捌き場
商品や資材が日常的に出入りする場所です。通常の搬入・搬出と、不正な持ち出しを確認する必要がある場合に重要になります。
建物外周
営業時間外や休日に侵入される可能性がある施設では、建物内部だけでなく外周も確認します。
駐輪場
自転車やバイクの盗難対策では、車両そのものだけでなく、人の出入りが確認できる位置を検討します。
駐車場
車上荒らしや車両へのいたずらなどを含む場合は、駐車場全体と出入口の両方を確認します。
・駐車場の防犯カメラ設置|当て逃げ・車上荒らし対策
工場の盗難対策
工場では、
- 資材
- 工具
- 金属類
- 部品
- 製品
- 燃料
などが盗難対象になる場合があります。
工場は敷地が広く、建物や出入口が複数ある場合もあります。
そのため、
- 正門
- 通用口
- 資材置き場
- 倉庫
- 搬入口
- 敷地外周
などを含めて配置を考えます。
・工場の防犯カメラ導入ガイド|安全管理と盗難対策
店舗の盗難・万引き対策
店舗では、商品が持ち出される万引きへの対策が中心になります。
特に、
- 商品棚
- 高額商品
- 死角
- 出入口
- レジ周辺
などを確認します。
店舗では商品棚による死角が生まれやすいため、店舗全体の状況確認と重点エリアの撮影を分けることも重要です。
・万引き対策に効果的な防犯カメラの設置方法と選び方
・店舗向け防犯カメラ導入ガイド|万引き対策と設置ポイント
オフィスの盗難対策
オフィスでは、
- パソコン
- タブレット
- スマートフォン
- 業務機器
- 重要書類
- 備品
などが盗難対象になる場合があります。
オフィスでは、保管場所だけでなく、
- 出入口
- 受付
- 倉庫
- 重要エリア
などへの人の出入りを確認します。
・オフィス向け防犯カメラ|情報漏洩・不正防止対策
盗難対策では出入口を重点的に撮影する
建物への出入口は、盗難対策で重要な場所です。
施設内部を広く撮影できていても、人物が小さく映っている場合には、誰だったのか確認しにくいことがあります。そのため、出入口では人物が比較的大きく映るように撮影する方法があります。
特に、
- 正面入口
- 裏口
- 通用口
- 搬入口
など、外へ出られる場所を確認します。
不正侵入も盗難対策の一部として考える
営業時間外や休日に発生する盗難では、まず敷地や建物へ侵入されます。
そのため盗難対策では、
- フェンス周辺
- 建物外周
- 窓周辺
- 裏口
- 搬入口
など、不正侵入の可能性がある場所も確認します。
不審者対策について詳しく確認する場合はこちらをご覧ください。
・不審者対策に強い防犯カメラ|侵入防止のポイント
死角を確認する
防犯カメラを設置しても、死角が多ければ盗難発生時に必要な映像を確認できない場合があります。
死角になりやすいものとして、
- 商品棚
- 柱
- 壁
- 大型設備
- 車両
- コンテナ
- 植栽
などがあります。
防犯カメラを設置する際は、実際のカメラ映像を確認しながら、「どの場所が映っていないか」を確認します。
1台で広く撮るか、複数台で重点監視するか
広角カメラを利用すれば、1台で広い範囲を撮影できます。しかし、広範囲を映すほど、映像内の人物や商品が小さくなる場合があります。
盗難対策では、以下のように役割を分ける方法があります。
全体を見るカメラ
人の移動や施設全体の状況を確認します。
重点場所を見るカメラ
出入口、商品棚、資材置き場などを詳しく確認します。
盗難対策には何台のカメラが必要?
必要な台数は、施設面積だけでは決まりません。
たとえば、
- 出入口の数
- 盗難対象物の保管場所
- 建物の形状
- 死角
- 屋外エリア
- 人の動線
によって異なります。
基本的には、
- 1. 盗難対象物を整理する
- 2. 侵入経路を確認する
- 3. 人の動線を確認する
- 4. 持ち出し経路を確認する
- 5. 死角を確認する
- 6. 必要なカメラ台数を決める
という順番で考えます。
・防犯カメラは何台必要?設置台数と配置の考え方
盗難対策に必要な画質を考える
必要な画質は、何を確認したいかによって異なります。
人物がいることを確認する
広い範囲の状況確認が中心です。
人物の特徴を確認する
出入口などで人物を十分な大きさで撮影する必要があります。
商品や物品の動きを確認する
重点エリアを適切な画角で撮影します。
高解像度カメラでも、人物が映像の端に小さく映るだけでは必要な情報を確認しにくい場合があります。画素数だけでなく、撮影距離と画角を合わせて考えます。
・防犯カメラの画素数・解像度の選び方|4Kは必要?
夜間の盗難対策
盗難は営業時間外や夜間に発生する可能性もあります。
そのため、
- 倉庫
- 工場
- 店舗外周
- 資材置き場
- 駐車場
- 建物外周
などでは夜間撮影性能が重要です。
夜間撮影では、
- 外灯
- 建物照明
- 赤外線撮影
- 夜間カラー撮影
- 撮影距離
- 車両ライト
などを確認します。
昼間の映像だけでカメラを評価せず、実際に暗くなった状態を想定することが重要です。
・夜間の防犯対策に強いカメラ|暗所監視のポイント
・夜間カラー撮影とは?暗所でも鮮明に映る仕組み
AI人物検知を盗難対策に利用する
防犯カメラには、AIを利用して人物などを検知できる機種があります。
たとえば、
- 夜間に人物が敷地へ入った
- 指定エリアへ人物が進入した
- 通常は人が入らない場所へ人物が入った
などを検知できる場合があります。
ただし、利用できる機能は製品によって異なります。
導入前には、
- 何を検知できるのか
- 検知エリアを設定できるか
- 通知方法
- 録画との連携
- 誤検知への対応
などを確認します。
・AI人物検知とは?防犯カメラでできることを解説
リアルタイム監視と録画確認を分けて考える
盗難対策では、防犯カメラの利用方法を大きく2つに分けて考えることができます。
リアルタイムで確認する
管理者や警備担当者などが映像を確認します。異常を早期に発見したい場合には、AI検知や通知機能と組み合わせることもあります。
盗難発生後に録画を確認する
盗難が判明した後に、
- 発生日時
- 人物
- 移動経路
- 持ち出し状況
などを確認します。
どちらの運用が必要なのかを導入前に整理します。
遠隔から映像を確認する
ネットワーク対応の防犯カメラでは、システムによってスマートフォンやパソコンから映像を確認できます。
たとえば、
- 本社から倉庫を確認する
- 管理事務所から駐車場を確認する
- 夜間に施設の状況を確認する
などの用途があります。
遠隔閲覧を利用する場合は、
- インターネット環境
- 閲覧権限
- ID・パスワード
- 利用端末
- セキュリティ
などを管理します。
録画機とクラウド録画
盗難発生後に映像を確認するためには、必要な映像が保存されていることが重要です。
主な録画方法には、録画機とクラウドがあります。
録画機
NVRなどを設置してHDDへ映像を保存します。
クラウド録画
インターネット経由で映像を保存します。
選択する際には、
- カメラ台数
- 保存期間
- 通信環境
- 遠隔閲覧
- 運用方法
などを比較します。
・クラウド録画と録画機の違い|どちらを選ぶべき?
盗難対策では録画を何日残す?
盗難は、発生直後に気付くとは限りません。
たとえば、
- 数日後の棚卸しで気付く
- 休日明けに資材がないことが分かる
- 後日、備品の紛失が判明する
といった場合があります。
そのため、保存期間を短くしすぎると、盗難が判明した時点ですでに映像が上書きされている可能性があります。
録画保存期間は、
- 盗難に気付くまでの期間
- カメラ台数
- 解像度
- フレームレート
- HDD容量
- 録画方式
などを考えて決めます。
・防犯カメラの録画保存期間|何日残すべき?
防犯カメラが目立つ設置と目立ちにくい設置
盗難対策では、「防犯カメラがあることを見せる」という考え方と、「必要な場所を自然に撮影する」という考え方があります。
カメラを見える位置へ設置したり、防犯カメラ作動中であることを表示したりすることで、抑止を意識した運用を行う場合があります。一方、店舗内などでは、内装との調和を考えてドーム型カメラなどを利用する場合もあります。
設置場所と目的から選びます。
・防犯カメラの種類比較|ドーム型・バレット型の違い
防犯カメラだけで盗難対策を完結させない
盗難対策では、防犯カメラ以外の設備・運用も重要です。
たとえば、
- 出入口の施錠
- オートロック
- 入退室管理
- 夜間照明
- フェンス
- センサー
- 警備
- 物品管理
- 鍵の管理
などがあります。
防犯カメラは、盗難対策全体の中のひとつとして活用します。
社内・施設内部での盗難も考える
盗難は外部から侵入した人物によるものだけとは限りません。従業員、施設利用者、業者など、日常的に施設内へ入れる人がいる場所では、内部での持ち出しについても考える必要があります。
ただし、その場合でも「従業員を監視すること」そのものを目的とするのではなく、
- 重要物品の保管場所
- 入退室が必要な場所
- 搬入口
- 出入口
など、防犯上必要な場所を中心に設置することが重要です。
映像の管理方法を決める
防犯カメラには、従業員、顧客、利用者、来訪者などが映る場合があります。
そのため、
- 撮影目的
- 撮影範囲
- 映像を閲覧できる人
- 保存期間
- 映像の持ち出し
- 外部への提供
- ID・パスワード
などの管理方法を決めておきます。
盗難が発生したからといって、録画映像を誰でも自由に閲覧できる状態にするのではなく、必要な担当者へ限定します。
防犯カメラの設置工事
盗難対策のカメラでは、適切な画角で固定することが重要です。
設置工事では、
- カメラ取付け
- 配線
- 録画機設置
- ネットワーク設定
- 画角調整
- 録画設定
- 動作確認
などを行います。
特に屋外では、
- 雨
- 風
- 配線
- 高所
- カメラ固定方法
なども確認します。
・防犯カメラの設置工事|流れと費用の目安
盗難対策用防犯カメラの費用は何で変わる?
費用はカメラ本体の価格だけでは決まりません。
主な費用項目には、
- カメラ本体
- 録画機
- HDD
- ネットワーク機器
- 配線
- 設置工事
- 高所作業
- 通信費
- クラウド利用料
- 保守
などがあります。
また、
- カメラ台数
- 屋内・屋外
- 配線距離
- 夜間撮影の必要性
- AI機能
- 保存期間
によっても構成が変わります。
・防犯カメラの設置費用はいくら?相場と内訳を解説
・防犯カメラの価格相場|機種別・用途別に解説
設置後は定期的に録画を確認する
盗難が発生したあとで、「カメラは設置されていたが録画されていなかった」という状態では、必要な映像を確認できません。
そのため定期的に、
- カメラが映っているか
- 録画されているか
- 過去映像を再生できるか
- 日時が正しいか
- カメラの向きが変わっていないか
- レンズが汚れていないか
- 必要な保存期間が確保されているか
を確認します。
・防犯カメラの保守・メンテナンスサービス
盗難対策でよくある注意点
盗難対象物だけを撮影しない
侵入口から搬出経路まで、人の動線も確認します。
カメラ台数を先に決めない
「4台セットだから4台」ではなく、必要な撮影場所から決めます。
広角1台だけに頼らない
広く映っていても人物や物品が小さく、必要な情報を確認できない場合があります。
夜間映像を確認する
夜間や休日に盗難リスクがある場合は、暗所での映像を考慮します。
録画期間を短くしすぎない
盗難が後日判明する可能性を考えます。
死角を放置しない
棚、設備、柱などで見えない場所がないか確認します。
カメラだけで防犯を完結させない
施錠、入退室管理、照明などと組み合わせます。
盗難対策用防犯カメラ導入前チェックリスト
導入前には、次の項目を整理すると設置計画を立てやすくなります。
- 1. 盗難対策の対象物
- 2. 保管場所
- 3. 正面出入口
- 4. 裏口・通用口
- 5. 搬入口
- 6. 建物外周
- 7. 人の移動経路
- 8. 物品の搬出経路
- 9. 死角
- 10. 必要なカメラ台数
- 11. 必要な画質
- 12. 人物をどこまで確認したいか
- 13. 夜間撮影の必要性
- 14. AI人物検知の必要性
- 15. 録画保存期間
- 16. 録画機・クラウドの選択
- 17. 遠隔閲覧の必要性
- 18. 配線経路
- 19. 映像を閲覧する担当者
- 20. 映像の管理方法
- 21. 施錠・入退室管理など他の防犯対策
- 22. 設置後の保守・点検
盗難対策では、「盗まれそうな場所へカメラを付ける」だけではなく、侵入から持ち出しまでの流れを想定して配置を考えることが重要です。
関連情報
盗難対策として防犯カメラを導入する場合は、不審者対策、夜間撮影、設置工事、録画保存などもあわせて検討します。
さらに詳しく確認したい内容に合わせて、以下のページをご覧ください。
課題別の防犯カメラ活用を確認する
・防犯カメラによる課題解決一覧|防犯・事故防止・見守り
不審者・侵入対策について確認する
・不審者対策に強い防犯カメラ|侵入防止のポイント
万引き対策について確認する
・万引き対策に効果的な防犯カメラの設置方法と選び方
工場での盗難対策を確認する
・工場の防犯カメラ導入ガイド|安全管理と盗難対策
店舗への導入を確認する
・店舗向け防犯カメラ導入ガイド|万引き対策と設置ポイント
オフィスへの導入を確認する
・オフィス向け防犯カメラ|情報漏洩・不正防止対策
必要なカメラ台数を確認する
・防犯カメラは何台必要?設置台数と配置の考え方
夜間撮影について確認する
・夜間の防犯対策に強いカメラ|暗所監視のポイント
録画保存期間を確認する
・防犯カメラの録画保存期間|何日残すべき?
設置工事について確認する
・防犯カメラの設置工事|流れと費用の目安
防犯カメラ全体について確認する
・防犯カメラ導入ガイド|設置・費用・選び方を徹底解説
- 防犯カメラのサービス一覧
- 防犯カメラの設置工事
- 防犯カメラの販売
- 防犯カメラレンタル
- 防犯カメラのリース
- 防犯カメラの保守
- 防犯カメラ設置込みパッケージ
- 工場向け防犯カメラ販売
- 店舗向け防犯カメラ販売
- 工事現場向け防犯カメラレンタル
- イベント会場向け防犯カメラレンタル
- 防犯カメラ短期レンタル
- 業種別の防犯カメラ導入ガイド
- 工場の防犯カメラ導入ガイド
- 店舗向け防犯カメラ導入ガイド
- 駐車場の防犯カメラ設置
- マンション・アパートの防犯カメラ
- 保育園・幼稚園向け防犯カメラ
- 介護施設向け防犯カメラ
- オフィス向け防犯カメラ
- 防犯カメラによる課題解決一覧
- 盗難対策に効果的な防犯カメラ
- 万引き対策に効果的な防犯カメラ
- 不審者対策に強い防犯カメラ
- 当て逃げ対策に有効な防犯カメラ
- 転倒・事故対策に役立つ防犯カメラ
- 徘徊・見守り対策に効果的なカメラ
- 夜間の防犯対策に強いカメラ