防犯カメラ
不審者対策に強い防犯カメラ
店舗、工場、オフィス、マンション、保育施設などでは、不審者や侵入者への対策として防犯カメラが利用されています。
ただし、防犯カメラを建物内に設置するだけでは、侵入対策として十分とは限りません。
不審者対策では、
- どこから敷地へ入る可能性があるのか
- 建物への出入口はどこか
- 裏口や通用口はないか
- 夜間に暗くなる場所はどこか
- 建物外周に死角がないか
- 侵入をどの段階で確認したいのか
といった侵入経路を考えて配置することが重要です。
また、AI人物検知などを利用すれば、指定したエリアへの人物の進入を検知し、システムによっては通知と組み合わせて運用できる場合があります。
このページでは、不審者・侵入対策として防犯カメラを設置する際の場所、必要な機能、夜間撮影、AI検知、録画、運用上のポイントについて解説します。
不審者対策における防犯カメラの役割
不審者対策で防犯カメラを利用する主な目的には、次のようなものがあります。
- 不審者への抑止
- 敷地への侵入確認
- 建物への入退室確認
- 不審な人物の行動確認
- 夜間・休日の状況確認
- 侵入発生時の録画確認
- AI検知などによる異常把握
防犯カメラは、不審者の侵入を物理的に阻止する設備ではありません。
そのため、
- 施錠
- フェンス
- オートロック
- 入退室管理
- インターホン
- センサー
- 警備
などと組み合わせて対策することが重要です。
不審者対策では「建物内」より前から考える
侵入者が建物内まで入ってから撮影するよりも、
- 敷地へ近づいた
- 敷地内へ入った
- 建物入口へ近づいた
という段階から状況を確認できる方が、侵入経路を把握しやすくなります。
そのため、不審者対策では、
敷地外周 → 敷地内 → 建物出入口 → 建物内部
という順番でカメラ配置を検討します。
不審者対策で確認したい主な設置場所
正面玄関・メインエントランス
来訪者が最も多く利用する場所です。人物が十分な大きさで映る位置を考えます。出入口では屋外の明るさによって逆光になる場合があるため、設置方向にも注意します。
通用口・裏口
不審者対策では、正面入口だけでなく、目立ちにくい出入口が重要です。
たとえば、
- 従業員通用口
- 裏口
- 勝手口
- 搬入口
- 非常口周辺
などを確認します。
正面玄関には十分な防犯設備があっても、裏口側が死角になっている場合があります。
搬入口
工場、店舗、物流施設などでは、商品や資材の搬入で多くの人が出入りします。正規の業者なのか、不審な人物なのかを確認しやすい配置を検討します。
敷地外周
工場、介護施設、保育施設など敷地がある施設では、
- フェンス
- 塀
- 建物裏側
- 駐車場側
- 人通りの少ない場所
などが侵入経路になる可能性があります。
駐車場
不審者が車両で来るケースや、建物へ入る前に駐車場を通るケースがあります。駐車場全体と建物へ向かう動線の両方を確認します。
・駐車場の防犯カメラ設置|当て逃げ・車上荒らし対策
建物内部の重要エリア
建物内部まで侵入された場合を考え、
- 受付
- 共用通路
- 倉庫
- サーバールーム周辺
- 重要物品保管場所
などへカメラを設置する場合があります。
侵入経路を想定してカメラを配置する
不審者対策では、「カメラがどこを映せるか」だけでなく、「人がどのように侵入するか」を考えることが重要です。
たとえば、
- 1. 敷地外から近づく
- 2. フェンスや門を通る
- 3. 建物入口へ移動する
- 4. 建物内部へ入る
- 5. 施設内を移動する
という流れがあります。
すべてを同じカメラで撮影する必要はありません。侵入を把握するために重要なポイントへカメラを配置します。
死角になりやすい場所を確認する
不審者は、人から見えにくい場所を通る可能性があります。
死角になりやすい場所には、
- 建物の裏側
- 柱の裏
- 植栽
- 駐車車両の陰
- 階段周辺
- フェンス沿い
- 屋外設備の裏
などがあります。
昼間には見通しがよくても、夜間になると照明が届かず死角になる場合もあります。実際の施設を確認しながら設置場所を決めます。
不審者対策には何台の防犯カメラが必要?
必要台数は、施設面積だけでは決まりません。
たとえば、
- 出入口の数
- 建物の形状
- 敷地の広さ
- フェンス
- 駐車場
- 裏口
- 建物外周
- 死角
などによって異なります。
基本的には、
- 1. 侵入経路を洗い出す
- 2. 重要な出入口を確認する
- 3. 建物外周の死角を確認する
- 4. 重点的に撮影したい場所を決める
- 5. 必要な撮影範囲を確認する
- 6. 必要台数を決める
という順番で考えます。
・防犯カメラは何台必要?設置台数と配置の考え方
人物を確認できる画質・画角を考える
不審者対策では、「人が映っている」だけでなく、必要に応じて人物の特徴を確認できることが重要です。
敷地全体を見るカメラ
人がどの方向から入ったかなど、広い範囲を確認します。
出入口を見るカメラ
人物が比較的大きく映る位置へ設置します。広い範囲を1台で撮影すると、人物が小さくなり、詳細を確認しにくくなる場合があります。
そのため、広域監視と人物確認の役割を分ける方法があります。
・防犯カメラの画素数・解像度の選び方|4Kは必要?
出入口では逆光にも注意する
建物内から屋外方向へ撮影すると、明るい屋外を背景に人物が暗く映る場合があります。
特に昼間の正面玄関などでは、
- 外光
- ガラスドア
- カメラの向き
- 時間帯
によって映像が変わります。
人物確認が重要な場所では、実際の照明条件を考えて設置します。
夜間の不審者対策
不審者侵入は夜間や休日に発生する可能性もあります。
そのため、
- 建物外周
- 駐車場
- 裏口
- 通用口
- 資材置き場
- 施設入口
などでは夜間撮影性能が重要です。
夜間には、
- 外灯
- 建物照明
- 赤外線撮影
- 夜間カラー撮影
- 車両ヘッドライト
などが映像に影響します。
昼間に十分映っているからといって、夜間も同じように確認できるとは限りません。
・夜間の防犯対策に強いカメラ|暗所監視のポイント
・夜間カラー撮影とは?暗所でも鮮明に映る仕組み
AI人物検知を不審者対策に活用する
AI機能を搭載した防犯カメラでは、人物などを検知できる機種があります。
たとえば、
- 夜間に人物が敷地へ入った
- 指定したエリアへ人物が進入した
- 通常は人が入らない場所へ人物が入った
といった状況を検知する用途があります。
ただし、「AI対応」と記載されていても、利用できる機能は製品ごとに異なります。
導入前には、
- 人を検知できるか
- 車両も検知できるか
- 検知エリアを設定できるか
- 検知する時間帯を設定できるか
- どのように通知されるか
などを確認します。
・AI人物検知とは?防犯カメラでできることを解説
AI検知と録画を組み合わせる
AI人物検知を利用する場合でも、検知だけではなく録画映像を残すことが重要です。
たとえば、
- 1. 指定エリアで人物を検知
- 2. 管理者へ通知
- 3. ライブ映像を確認
- 4. 録画映像を保存
といった運用ができるシステムもあります。
具体的な通知や録画連携の方法は製品によって異なるため、必要な運用から機器を選びます。
AIの誤検知も考慮する
AI人物検知は便利な機能ですが、すべての状況を完全に判断できるわけではありません。
設置環境によっては、
- 光の変化
- 天候
- 植栽の動き
- 動物
- 反射
などが影響する可能性があります。
そのため、AI検知を利用する場合は、
- 検知範囲
- 感度
- 通知条件
- 運用時間
などを実際の環境に合わせて調整します。
リアルタイムで不審者を確認する
不審者対策では、録画を後から確認するだけでなく、リアルタイムで映像を確認したい場合があります。ネットワーク対応の防犯カメラでは、システムによってスマートフォンやパソコンから映像を確認できます。
たとえば、
- 管理事務所から施設外周を見る
- 本社から工場を確認する
- 夜間に管理者が確認する
といった運用があります。
通知機能を利用する
AI検知などと組み合わせ、異常を検知した際に管理者へ通知できるシステムもあります。
通知を利用する場合は、
- 誰へ通知するか
- 何時から何時まで有効にするか
- 通知後に誰が映像を確認するか
- 緊急時にどのように対応するか
まで決めておくことが重要です。
通知が多すぎると運用負担が大きくなるため、検知条件の調整も必要です。
録画機とクラウド録画
防犯カメラの映像を保存する主な方法には、録画機とクラウドがあります。
録画機へ保存する
NVRなどを設置してHDDへ録画します。
クラウドへ保存する
インターネット経由でクラウドへ録画します。
不審者対策では、
- 遠隔閲覧の必要性
- カメラ台数
- 保存期間
- 通信環境
- 複数拠点管理
などから選択します。
・クラウド録画とは?メリット・デメリットを解説
・クラウド録画と録画機の違い|どちらを選ぶべき?
録画保存期間を決める
不審者の侵入がその場ですぐ判明するとは限りません。
たとえば、
- 休日明けに侵入跡へ気付く
- 後日、盗難が判明する
- 数日後にトラブルが報告される
といった場合があります。
そのため、
- 侵入に気付くまでの期間
- カメラ台数
- 解像度
- HDD容量
- 録画方式
などから保存期間を決めます。
・防犯カメラの録画保存期間|何日残すべき?
不審者対策ではカメラを見せることも考える
不審者への抑止を意識する場合、防犯カメラが設置されていることを分かりやすくする方法があります。
たとえば、
- 目につきやすい位置へカメラを設置する
- 防犯カメラ作動中の表示を設ける
などです。
一方で、すべてのカメラを目立たせる必要があるとは限りません。施設環境や目的に応じて配置します。
ドーム型・バレット型を使い分ける
不審者対策では、設置場所によってカメラの形状を選びます。
ドーム型
- エントランス
- 受付
- 共用通路
など、屋内で使用されることがあります。
バレット型
- 建物外周
- 駐車場
- 門扉
- 屋外通路
などで使用される場合があります。
形状だけでなく、防水・防塵性能、画角、暗所性能などを合わせて確認します。
・防犯カメラの種類比較|ドーム型・バレット型の違い
不審者対策は業種によって重点場所が異なる
工場
- 正門
- 搬入口
- 敷地外周
- 資材置き場
- 倉庫
などを重点的に確認します。
・工場の防犯カメラ導入ガイド|安全管理と盗難対策
店舗
- 店舗出入口
- 裏口
- 搬入口
- 店舗外周
などを確認します。
・店舗向け防犯カメラ導入ガイド|万引き対策と設置ポイント
マンション・アパート
- エントランス
- 共用部
- 駐輪場
- 建物外周
などが主な対象です。
・マンション・アパートの防犯カメラ|入居者トラブル対策
保育園・幼稚園
- 園門
- 玄関
- 通用口
- 園庭
- 建物外周
などを確認します。
・保育園・幼稚園向け防犯カメラ|見守りと安全対策
オフィス
- オフィス入口
- 受付
- 通用口
- 重要エリア
- 倉庫
などを確認します。
・オフィス向け防犯カメラ|情報漏洩・不正防止対策
防犯カメラだけで侵入防止を完結させない
防犯カメラは侵入対策の重要な設備ですが、カメラだけで物理的な侵入を止めることはできません。
そのため、以下のように複数の対策を組み合わせることが重要です。
施錠
ドアや窓などの侵入経路を適切に管理します。
入退室管理
ICカードなどを利用して重要エリアへの入室を制限します。
インターホン
来訪者を確認してから解錠する運用を行います。
フェンス・門扉
施設への物理的な侵入を防ぎます。
照明
夜間の死角を減らします。
警備・センサー
必要に応じて防犯カメラと組み合わせます。
映像の閲覧権限を決める
防犯カメラには、従業員、顧客、入居者、利用者、来訪者などが映る場合があります。
そのため、
- 管理責任者
- 防犯担当者
- 指定された担当者
など、必要な人だけが録画映像へアクセスできるようにします。
また、
- ID・パスワード
- 映像の持ち出し
- 外部への提供
- 保存期間
- 削除方法
などについても運用ルールを定めます。
ネットワークカメラのセキュリティ
遠隔閲覧ができるネットワークカメラは便利ですが、映像そのものへの不正アクセス対策も必要です。
導入時には、
- 初期パスワードを変更する
- 強固なパスワードを設定する
- 閲覧できるアカウントを限定する
- 不要なアカウントを削除する
- 機器を適切に管理する
などを行います。
「防犯のためのカメラ」が新しいセキュリティ上のリスクにならないようにすることが重要です。
防犯カメラの設置工事
不審者対策では、カメラをどこに、どの向きで取り付けるかが重要です。
設置工事では、
- カメラ取付け
- 配線
- 録画機設置
- ネットワーク設定
- 画角調整
- 夜間撮影確認
- AI検知範囲設定
- 録画設定
- 動作確認
などを行います。
屋外設置では、防水・防塵性能や配線方法なども確認します。
・防犯カメラの設置工事|流れと費用の目安
不審者対策用防犯カメラの費用は何で変わる?
導入費用は、カメラ本体だけでは決まりません。
主な費用項目には、
- カメラ本体
- 録画機
- HDD
- ネットワーク機器
- 配線
- 設置工事
- 屋外施工
- AI機能
- クラウド利用料
- 保守
などがあります。
さらに、
- カメラ台数
- 敷地の広さ
- 配線距離
- 夜間撮影の必要性
- 遠隔閲覧
- 保存期間
などによって構成が変わります。
・防犯カメラの設置費用はいくら?相場と内訳を解説
設置後は定期的に確認する
防犯カメラは設置したままにせず、正常に機能しているか確認します。
定期的に、
- カメラが映っているか
- 録画されているか
- 過去映像を再生できるか
- 夜間映像に問題がないか
- カメラの向きが変わっていないか
- AI検知が想定どおり動作しているか
- 日時が正しいか
などを確認します。
・防犯カメラの保守・メンテナンスサービス
不審者対策でよくある注意点
正面入口だけを監視しない
裏口、通用口、搬入口なども確認します。
建物内部だけでなく外周から考える
侵入される前の経路を把握します。
昼間の映像だけで判断しない
夜間に必要な映像が確認できるか検討します。
広角1台だけに頼らない
広く映職っていても人物が小さすぎる場合があります。
AIだけで判断しない
AI検知は補助機能として利用し、通知後の対応方法も決めます。
カメラだけで侵入を防ごうとしない
施錠、入退室管理などと組み合わせます。
録画保存期間を短くしすぎない
侵入や盗難が後日判明する場合も考慮します。
不審者対策用防犯カメラ導入前チェックリスト
導入前には、次の項目を整理すると設置計画を立てやすくなります。
- 1. 不審者対策の目的
- 2. 正面玄関
- 3. 通用口
- 4. 裏口
- 5. 搬入口
- 6. 建物外周
- 7. フェンス・門扉
- 8. 駐車場
- 9. 主な侵入経路
- 10. 死角
- 11. 必要なカメラ台数
- 12. 必要な画質
- 13. 人物をどこまで確認したいか
- 14. 夜間撮影の必要性
- 15. AI人物検知の必要性
- 16. 通知機能の必要性
- 17. 録画保存期間
- 18. 録画機・クラウドの選択
- 19. 遠隔閲覧の必要性
- 20. 配線経路
- 21. 映像を閲覧する担当者
- 22. ネットワークセキュリティ
- 23. 施錠・入退室管理など他の防犯設備
- 24. 設置後の保守・点検
不審者対策では、「侵入された場所を撮影する」だけでなく、侵入される前の動線からカメラ配置を考えることが重要です。
関連情報
不審者・侵入対策として防犯カメラを導入する際には、盗難対策、AI検知、夜間撮影、録画保存などもあわせて確認します。
さらに詳しく確認したい内容に合わせて、以下のページをご覧ください。
課題別の防犯カメラ活用を確認する
・防犯カメラによる課題解決一覧|防犯・事故防止・見守り
盗難対策について確認する
・盗難対策に効果的な防犯カメラの選び方と設置方法
AI人物検知について確認する
・AI人物検知とは?防犯カメラでできることを解説
夜間の不審者対策について確認する
・夜間の防犯対策に強いカメラ|暗所監視のポイント
必要なカメラ台数について確認する
・防犯カメラは何台必要?設置台数と配置の考え方
画質について確認する
・防犯カメラの画素数・解像度の選び方|4Kは必要?
録画保存期間について確認する
・防犯カメラの録画保存期間|何日残すべき?
設置工事について確認する
・防犯カメラの設置工事|流れと費用の目安
防犯カメラ全体について確認する
・防犯カメラ導入ガイド|設置・費用・選び方を徹底解説
- 防犯カメラのサービス一覧
- 防犯カメラの設置工事
- 防犯カメラの販売
- 防犯カメラレンタル
- 防犯カメラのリース
- 防犯カメラの保守
- 防犯カメラ設置込みパッケージ
- 工場向け防犯カメラ販売
- 店舗向け防犯カメラ販売
- 工事現場向け防犯カメラレンタル
- イベント会場向け防犯カメラレンタル
- 防犯カメラ短期レンタル
- 業種別の防犯カメラ導入ガイド
- 工場の防犯カメラ導入ガイド
- 店舗向け防犯カメラ導入ガイド
- 駐車場の防犯カメラ設置
- マンション・アパートの防犯カメラ
- 保育園・幼稚園向け防犯カメラ
- 介護施設向け防犯カメラ
- オフィス向け防犯カメラ
- 防犯カメラによる課題解決一覧
- 盗難対策に効果的な防犯カメラ
- 万引き対策に効果的な防犯カメラ
- 不審者対策に強い防犯カメラ
- 当て逃げ対策に有効な防犯カメラ
- 転倒・事故対策に役立つ防犯カメラ
- 徘徊・見守り対策に効果的なカメラ
- 夜間の防犯対策に強いカメラ