防犯カメラ
防犯カメラの設置費用
防犯カメラを導入するとき、多くの方が最初に気になるのが「全部でいくらかかるのか」という点ではないでしょうか。
防犯カメラの設置費用は、カメラ本体の価格だけでは決まりません。
一般的には、
- 防犯カメラ本体
- 録画機
- HDD
- モニター
- ネットワーク機器
- 配線部材
- カメラ取付工事
- 配線工事
- 電源工事
- ネットワーク設定
- 高所作業
- 保守・メンテナンス
などを組み合わせて導入します。
そのため、「防犯カメラ1台○円」という表示だけを見ても、実際の設置総額を判断できない場合があります。
このページでは、防犯カメラ設置費用の内訳、価格が変わる要因、見積りを見る際のポイント、導入後に必要となる費用について解説します。
防犯カメラの設置費用は一律ではない
防犯カメラの設置費用には、すべての施設に共通する一律の相場があるわけではありません。
同じ4台の防犯カメラを設置する場合でも、
- 小規模な店舗
- 工場
- 駐車場
- マンション
- オフィス
では、必要な機器や施工内容が異なります。
たとえば、室内の天井へ4台設置する場合と、広い屋外駐車場へ4台設置する場合では、配線距離や施工方法が大きく異なる可能性があります。
そのため、費用を比較するときは、
カメラ本体価格ではなく「必要な設備と工事を含めた総額」で考える
ことが重要です。
防犯カメラ設置費用の主な内訳
防犯カメラ導入時に発生する主な費用を確認します。
1. 防犯カメラ本体
撮影を行うカメラ本体の費用です。
価格は、
- 解像度
- 屋内・屋外
- 夜間撮影
- AI機能
- ズーム機能
- 防水・防塵性能
- メーカー
などによって異なります。
・防犯カメラの価格相場|機種別・用途別に解説
2. 録画機
カメラ映像を保存する場合は、NVRなどの録画機を使用する構成があります。
録画機は、
- 接続するカメラ台数
- 対応解像度
- HDD容量
- ネットワーク機能
などによって選びます。
3. HDD
録画映像を保存するための記録媒体です。
必要な容量は、
- カメラ台数
- 解像度
- フレームレート
- 録画方式
- 保存日数
によって変わります。
長期間保存したい場合は、より大きな容量が必要になります。
4. モニター
現地で映像を確認する場合は、モニターを設置することがあります。
既存のモニターを利用できる場合もあれば、新たに用意する場合もあります。
5. ネットワーク機器
IPカメラ・ネットワークカメラを利用する場合は、
- PoEスイッチ
- LAN機器
- ルーター
- スイッチングハブ
などが必要になることがあります。
既存ネットワークを利用できるか、新しく構築する必要があるかによって費用は変わります。
6. 配線部材
防犯カメラと録画機などを接続するために、
- LANケーブル
- 同軸ケーブル
- 電源ケーブル
- 配管
- モール
- ボックス
などを使用します。
カメラ本体の価格だけを比較すると見落としやすい項目です。
7. カメラ取付工事
カメラを壁や天井などへ固定する工事です。
設置場所によって、
- 室内天井
- 外壁
- 柱
- ポール
- 高所
など施工方法が異なります。
8. 配線工事
防犯カメラ工事では、配線費が総額へ大きく影響する場合があります。
たとえば、
- カメラと録画機が近い
- 同じフロア内で配線できる
場合と、
- 建物の端から端まで配線する
- 複数階をまたぐ
- 屋外を長距離配線する
- 配管工事が必要
な場合では施工内容が異なります。
9. 電源工事
カメラや録画設備の設置場所に電源がない場合は、電源工事が必要になることがあります。
PoE対応の構成では、対応機器とLAN配線を利用して通信と給電をまとめられる場合があります。
・PoE配線とは?防犯カメラ設置でのメリット・注意点
10. ネットワーク設定
遠隔閲覧やクラウド録画などを利用する場合は、ネットワーク設定が必要です。
設定内容には、
- カメラ接続
- 録画機接続
- 遠隔閲覧
- アカウント設定
- ネットワーク設定
などがあります。
11. 高所作業
建物外壁や高い天井などへカメラを設置する場合は、高所作業が必要になることがあります。
現場によっては脚立だけではなく、高所作業車などが必要になる場合もあります。
12. 既存設備の撤去
防犯カメラを入れ替える場合は、
- 古いカメラ
- 録画機
- 配線
- 取付金具
などの撤去費用が発生する場合があります。
「カメラ本体価格」と「設置総額」は分けて考える
防犯カメラの価格を比較する際には、
機器価格と
実際に使用できる状態まで設置する総額を分けて考えることが重要です。
たとえば、カメラ本体だけを購入しても、
- 電源がない
- 配線できない
- 録画機がない
- 保存容量が足りない
- 必要な場所までケーブルが届かない
という状態では運用できません。
見積りを比較するときは、「カメラ1台あたりの価格」だけではなく、必要な機器・工事が含まれているかを確認します。
防犯カメラの設置費用が変わる主な要因
カメラ台数
基本的には、カメラ台数が増えるほど、
- カメラ本体
- 配線
- 施工
- 録画容量
などが増えます。
ただし、費用が単純に台数へ比例するとは限りません。
屋内か屋外か
屋外では、
- 防水・防塵性能
- 屋外配線
- 配管
- 防水処理
- 高所施工
などが必要になる場合があります。
そのため、同じ台数でも屋内設置とは施工内容が異なります。
配線距離
防犯カメラ設置費用を左右する重要な要素のひとつです。
カメラと録画機との距離が長くなるほど、ケーブルや施工量が増えます。
建物の構造
たとえば、
- 木造
- 鉄骨
- RC造
- 天井裏が利用できる
- 天井裏が利用できない
などによって配線方法は変わります。
カメラの設置高さ
高い位置へ設置する場合は、施工方法や必要な設備が変わります。
工場、高い天井、建物外壁などでは特に確認が必要です。
必要な画質
より高解像度のカメラを選ぶ場合は、カメラ本体だけでなく録画容量にも影響します。
高画質映像はデータ量も増えるため、HDD容量とのバランスを考えます。
録画保存期間
録画を長期間残す場合は、より大きな保存容量が必要になります。
・防犯カメラの録画保存期間|何日残すべき?
夜間撮影
夜間に人物や車両を確認したい場合は、
- 赤外線撮影
- 夜間カラー撮影
- 低照度性能
などを考慮します。
・夜間の防犯対策に強いカメラ|暗所監視のポイント
AI機能
AI人物検知などを利用する場合は、対応するカメラ・録画機・システムが必要になります。
・AI人物検知とは?防犯カメラでできることを解説
遠隔閲覧
スマートフォンやパソコンから映像を確認する場合は、ネットワーク環境やシステム設定を確認します。
防犯カメラの費用相場を見るときのポイント
インターネット上では、防犯カメラの価格や工事費についてさまざまな金額が紹介されています。
しかし、金額を見る際には、
- カメラだけなのか
- 録画機を含むのか
- HDDを含むのか
- 設置工事を含むのか
- 配線工事を含むのか
- 初期設定を含むのか
- 保証を含むのか
を確認する必要があります。
「4台○円」と表示されていても、含まれる内容が異なれば単純比較はできません。
安い見積りと高い見積りの違いはどこを見る?
複数社から見積りを取得した場合、総額だけで比較するのではなく内容を確認します。
カメラの型番
同じ「防犯カメラ」でも性能は異なります。
録画容量
何日程度保存できる想定なのか確認します。
配線工事
必要な長さや施工方法が含まれているか確認します。
屋外施工
防水処理などが含まれているか確認します。
設定費
録画機やネットワークの設定が含まれているか確認します。
保証・保守
故障した場合の対応条件を確認します。
「工事費込み」の範囲を確認する
防犯カメラ販売では、「設置工事込み」と表示されることがあります。
ただし、工事込みの範囲はサービスによって異なります。
たとえば、
- 標準配線のみ
- 一定距離まで
- 高所作業を除く
- 電源工事を除く
- ネットワーク工事を除く
などの条件が設定されている場合があります。
そのため、「工事費込み」という言葉だけではなく、何が含まれているかを確認します。
・防犯カメラ設置込みパッケージ|販売+施工セット
小規模店舗の設置費用を考える場合
小規模店舗では、
- 店舗出入口
- 売場
- レジ周辺
- バックヤード
などから必要な場所を整理します。
店舗が小さいからといって、必ず少ない台数で十分とは限りません。
商品棚や什器による死角によって複数台必要になる場合があります。
・店舗向け防犯カメラ導入ガイド|万引き対策と設置ポイント
工場の設置費用を考える場合
工場では、
- 敷地が広い
- 建物が複数ある
- 高い場所へ設置する
- 長距離配線が必要
- 屋外設置が多い
など、一般的な室内設置より施工規模が大きくなる場合があります。
そのため、カメラ本体価格以上に配線・施工条件が重要になります。
・工場の防犯カメラ導入ガイド|安全管理と盗難対策
駐車場の設置費用を考える場合
駐車場では、
- 屋外対応カメラ
- ポール
- 長距離配線
- 夜間撮影
- 車両撮影
などが必要になる場合があります。
ナンバープレートの確認を重視する場合には、駐車場全体を見るカメラとは別に、出入口を重点的に撮影する構成を検討することもあります。
・駐車場の防犯カメラ設置|当て逃げ・車上荒らし対策
マンション・アパートの設置費用を考える場合
集合住宅では、
- エントランス
- 駐輪場
- 駐車場
- 共用通路
- ゴミ置き場
- 建物外周
などが候補になります。
建物規模や共用部の構造によって必要台数・配線距離が変わります。
・マンション・アパートの防犯カメラ|入居者トラブル対策
オフィスの設置費用を考える場合
オフィスでは、
- 出入口
- 受付
- 共用通路
- サーバールーム周辺
- 倉庫
などを中心に検討します。
既存のLAN設備や電源を利用できるかによっても構成は変わります。
・オフィス向け防犯カメラ|情報漏洩・不正防止対策
カメラ台数を増やせば費用も増えるが、少なすぎるのも問題
予算を抑えるためにカメラ台数を少なくすると、
- 死角が多い
- 人物が小さすぎる
- 重要な出入口が映らない
- トラブル時に必要な映像がない
といったことがあります。
逆に、必要以上に多く設置すると、初期費用だけでなく、
- 録画容量
- 保守
- 機器更新
などの費用も増えます。
目的と撮影範囲から適切な台数を考えることが重要です。
・防犯カメラは何台必要?設置台数と配置の考え方
初期費用だけでなくランニングコストも確認する
防犯カメラでは、導入後にも費用が発生する場合があります。
主なランニングコストには、
- クラウド利用料
- 通信費
- 保守費
- 定期点検
- HDD交換
- 機器交換
などがあります。
導入方法によって異なるため、初期費用とあわせて確認します。
クラウド録画では月額費用を確認する
クラウド録画では、初期の録画機購入を抑えられる構成もありますが、継続的なサービス利用料金が必要になる場合があります。
そのため、
初期費用
だけでなく、
数年間利用した場合の総費用
で比較することが重要です。
・クラウド録画と録画機の違い|どちらを選ぶべき?
保守・メンテナンス費用
防犯カメラは設置後も、
- カメラが映っているか
- 録画されているか
- HDDに問題がないか
- カメラの向きがずれていないか
- ネットワークに問題がないか
などを確認する必要があります。
保守契約を利用する場合は、契約範囲と費用を確認します。
・防犯カメラの保守・メンテナンスサービス
故障・交換費用も考える
防犯カメラシステムは長期間使用する設備ですが、永久に使用できるものではありません。
将来的には、
- カメラ交換
- HDD交換
- 録画機交換
- 電源交換
などが必要になる可能性があります。
・防犯カメラの耐用年数と寿命|何年使える?
購入とレンタルで費用構造は変わる
購入
導入時に機器費や設置工事費が発生します。
長期間利用する場合に比較対象となります。
レンタル
利用期間に応じて料金を支払う方式です。
工事現場やイベントなど、一定期間だけ利用する場合に検討されます。
購入とレンタルでは単純な初期費用だけでなく、利用期間全体の費用で比較します。
・防犯カメラはレンタルと購入どちらが得?徹底比較
リースを利用する場合
長期間利用する場合は、リースという方法もあります。
購入・レンタル・リースでは契約条件が異なるため、
- 契約期間
- 月額費用
- 中途解約
- 保守
- 機器交換
などを確認します。
・防犯カメラのリース|レンタルとの違いとメリット
見積り時に現地調査が重要な理由
正確な設置費用を算出するためには、現場の確認が重要です。
現地では、
- カメラ設置位置
- 撮影範囲
- 建物構造
- 配線距離
- 電源
- ネットワーク
- 夜間照明
- 高所作業
- 既存設備
などを確認します。
図面だけでは分からない条件があるため、実際の施工内容を確認したうえで見積りを作成することが重要です。
防犯カメラ見積りで確認したい項目
見積書を受け取ったら、次の項目を確認します。
- 1. カメラの台数
- 2. カメラの型番
- 3. カメラの解像度
- 4. 屋外対応の有無
- 5. 夜間撮影機能
- 6. AI機能
- 7. 録画機
- 8. HDD容量
- 9. 想定録画期間
- 10. モニター
- 11. ネットワーク機器
- 12. 配線材料
- 13. 配線工事
- 14. カメラ取付工事
- 15. 高所作業
- 16. 電源工事
- 17. ネットワーク設定
- 18. 遠隔閲覧設定
- 19. 既存設備の撤去
- 20. 保証
- 21. 保守
- 22. 月額費用
総額だけでなく、何が含まれているかを確認することが重要です。
防犯カメラ費用を抑えるための考え方
費用を抑える場合も、必要な防犯性能を落とさないことが重要です。
設置目的を絞る
すべての場所を撮影しようとせず、重要な場所を整理します。
死角を考えて配置する
無計画に台数を増やすのではなく、1台ごとの役割を明確にします。
必要以上の性能を選ばない
設置目的に不要な機能まで追加すると費用が上がります。
既存設備を確認する
利用可能な配線やネットワーク設備がある場合は、施工方法を検討します。
総所有コストで比較する
初期費用だけでなく、月額費用や保守費まで含めて比較します。
安さだけで選ぶと確認したいポイント
防犯カメラは、事故や盗難などが発生したときに初めて録画映像を詳しく確認することがあります。
そのため、価格だけを優先し、
- 必要な場所が映っていない
- 録画期間が足りない
- 夜間に見えない
- 故障している
- 必要なときに映像を取り出せない
という状態になれば、導入目的を果たせません。
費用と必要な性能・運用のバランスを考えることが重要です。
防犯カメラ設置費用を検討する際のチェックリスト
見積りを依頼する前に、次の内容を整理すると比較しやすくなります。
- 1. 防犯カメラを設置する目的
- 2. 設置場所
- 3. 屋内・屋外
- 4. 必要なカメラ台数
- 5. 必要な画質
- 6. 夜間撮影の必要性
- 7. AI機能の必要性
- 8. 必要な録画保存期間
- 9. 録画機・クラウドの選択
- 10. 遠隔閲覧の必要性
- 11. 配線距離
- 12. 電源
- 13. ネットワーク環境
- 14. 高所作業の有無
- 15. 初期予算
- 16. 月額予算
- 17. 購入・レンタル・リース
- 18. 保守の必要性
- 19. 保証内容
- 20. 将来の増設予定
防犯カメラの費用は、「カメラ本体がいくらか」ではなく、「必要な映像を必要な期間残すために、システム全体でいくら必要か」という視点で考えることが重要です。
関連情報
防犯カメラ設置費用を検討する際には、カメラ本体価格、必要台数、設置工事、耐用年数、導入方法などもあわせて確認します。
さらに詳しく確認したい内容に合わせて、以下のページをご覧ください。
防犯カメラの導入ガイドを確認する
・防犯カメラ導入ガイド|費用・台数・選び方
カメラ本体の価格を確認する
・防犯カメラの価格相場|機種別・用途別に解説
必要なカメラ台数を確認する
・防犯カメラは何台必要?設置台数と配置の考え方
設置工事の内容を確認する
・防犯カメラの設置工事|流れと費用の目安
カメラの耐用年数を確認する
・防犯カメラの耐用年数と寿命|何年使える?
レンタルと購入を比較する
・防犯カメラはレンタルと購入どちらが得?徹底比較
録画方法を比較する
・クラウド録画と録画機の違い|どちらを選ぶべき?
保守・メンテナンスについて確認する
・防犯カメラの保守・メンテナンスサービス
防犯カメラ全体について確認する
・防犯カメラ導入ガイド|設置・費用・選び方を徹底解説
- 防犯カメラのサービス一覧
- 防犯カメラの設置工事
- 防犯カメラの販売
- 防犯カメラレンタル
- 防犯カメラのリース
- 防犯カメラの保守
- 防犯カメラ設置込みパッケージ
- 工場向け防犯カメラ販売
- 店舗向け防犯カメラ販売
- 工事現場向け防犯カメラレンタル
- イベント会場向け防犯カメラレンタル
- 防犯カメラ短期レンタル
- 業種別の防犯カメラ導入ガイド
- 工場の防犯カメラ導入ガイド
- 店舗向け防犯カメラ導入ガイド
- 駐車場の防犯カメラ設置
- マンション・アパートの防犯カメラ
- 保育園・幼稚園向け防犯カメラ
- 介護施設向け防犯カメラ
- オフィス向け防犯カメラ
- 防犯カメラによる課題解決一覧
- 盗難対策に効果的な防犯カメラ
- 万引き対策に効果的な防犯カメラ
- 不審者対策に強い防犯カメラ
- 当て逃げ対策に有効な防犯カメラ
- 転倒・事故対策に役立つ防犯カメラ
- 徘徊・見守り対策に効果的なカメラ
- 夜間の防犯対策に強いカメラ